新津川沿いを歩いたら、新津の繁栄の面影がそこここに
新津川新津駅 秋らしい爽やかな風に誘われて、ちょっとお出かけしたくなるこの季節。あきはぴ的、秋の過ごし方提案は、身近なまちのぶらり散策!ウォーキングでリフレッシュしながら、まちの意外な魅力や歴史に触れるひとときは、出かけた一日を豊かな気分にしてくれるはずです。
新津エリアのコーステーマは「新津川」。かつては石油や物資を運ぶ船が行き交い、川岸に商業が発展していった場所です。
スタート地点は新津川のほとりにある新津図書館。駐車場脇の宝田橋を渡ると、風に乗って石油の匂いが漂います。新津川はあちこちで、いまも自然に石油が染み出しています。市街地の中心部でこんな光景があるのは、日本広しといえども、新津だけに違いありません。
さて、まずは新津駅方面に向かって、大事なおやつを入手!田中肉店のコロッケを食べ歩いても良し、休憩中にいただくも良しです。すぐ近くの新津川にかかる新町大橋周辺は、明治から昭和にかけて石油の積み下ろしが行われたあたり。川の駅側は商社が立ち並んだビジネス街、対岸の新町は料亭や置屋があった歓楽街だったそう。華やかなりし頃の賑わいを見てみたくなりますね。
続いて、新津川の遊歩道へ。花壇や東屋があり、とても歩きやすい水辺空間です。途中、大きな木が緑のトンネルを作っている、とても素敵な小路を発見。その先では、地元の方々に大切にされている石仏に出会いました。歩いていると、時折とても立派な庭があるお屋敷に出会ったりして、やはり歴史ある街であることを再認識します。
新津川を離れ、鉄道撮影の穴場でもある踏切を越えて、秋葉山の噴水広場がゴール! ひと休みして、ふもとの人気中華屋さん「有楽本店」でラーメンをいただけば、新津川とまちの歴史を満喫するコースの完了です。
❶「田中肉店」のコロッケ(40 円)とメンチカツ(80 円)は早々に売り切れになる日も多い人気商品。帰り道も寄って夕ご飯用に和牛ハンバーグを買っていくのもおすすめ!
❷ かつて料亭や置屋などがあり、多くの人が行き交った新町も、いまはとても静かな住宅街。しかし、ちらほらと歴史を感じる建物や、美しい庭園がある家などが通りに残っている。
❸ 新津川の遊歩道に抜ける小道は、両側の屋敷の庭の木々が緑のトンネルを創っている。秘密の小道のような場所だが、歩く人は意外に多い。カエデの大木もあり、紅葉も楽しみ。
❹ 新津図書館の裏手は新津川に面していて、とても開放的なエリア。新津川に架かる木製の「ひまわり橋」を通って徒歩や自転車でスーパーに行く人が多く、いこいの遊歩道。
❺ 小路にたたずむ本町中世石仏。耳の不自由な人にご利益があると信じられてきた。地蔵講の皆さんが、とても大切に守っていること
が伝わるお姿で、静かに通りを見守っている。
❻ 新津川のほとりにある邸宅の屋根に、縁起のいいのぼり鯉の飾り瓦を発見!愛らしさもあって、取材クルー一同ほっこり。皆さんも見つけたらいいことがあるかも!?
❼ この踏切は磐越西線を走る電車を至近距離で見られるビュースポット。特にばんえつ物語号が通るときは迫力満点です!(現在、蒸気機関車はメンテナンス中です)
❽ この道40 年以上のご主人が変わらない味を届け続ける町中華の名店「有楽本店」。あんかけがおいしいもやしそばをはじめ、地元野菜と県産もち豚にこだわったメニューを提供。
❾ 秋葉山のふもとにある噴水は、かなりの高さまで水が噴き出すダイナミックさが魅力。風向きによっては水がミストのように舞ってくる。太陽が出ているときには虹も出現。
新潟市秋葉区の生活情報誌「あき・はぴ」13号の記事を掲載しています。
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